カラテア

カラテア

 マコヤナ歴およそ12年。害虫との戦いは8年目。いまだにカラテア初心者。

カラテアと真面目にやった

右手にじょうろ、左手にハサミ…いや、これじゃいざというとき仕留められない。
左右を入れ換え、たっぷりと水を注いだ鉢のなかに動くものがないか、しばし見つめる。
いつでも切れるように、ハサミを握る指に力を込め…じわじわ水を吸っていく土を、じっと見続ける。

…ムカデが現れないか!
楽しいはずの水やりが、いつからこんな緊張感あふれるものになったのだろう…。

 

 

ムカデなんかハサミで切りたくない。
見たくもない。そもそも室内にムカデとか、共生すら許容していない。
なんで、どこから、田舎ゆえか…。
前回のメンテナンス時、2鉢連続してムカデの子ども出現に心が折れ、ゴールデンウイーク前に終わらせるはずだったメンテナンスはすっかり放り投げられた。

 

ムカデさえなければ、待ちに待ったはずのゴールデンウイーク!!
ムカデさえ出てこなければ!!

 

 

とはいえ、ひさびさのまとまった連休。
いやー思う存分ソファの上を満喫しました…。
ごろっごろしすぎて、ムカデのことなんかどうでもいいかな?いいよね?あと3日ソファの上でごろごろ過ごしても問題ないよね、と思った。
けど、3匹?のムカデ子どもは…さすがになかったことにはできない。
心行くまでごろごろし続けたいのに、はぁー…。
ゴールデンウィーク中盤、ため息つきながらソファから降りるとカラテアたちをせっせと風呂場へ運んだ。
…何往復したかな。

 

 

 

まずはムカデ駆除について結論から述べると、駆除できたかどうかはわからない。
ただ駆除作業後のメンテナンスの水やりで、ムカデの子どもは確認できなかった。
効果は不明なうえ、使用した殺虫剤は観葉植物に使用するものではなく、本来と異なる使用法でしかも室外用。
庭用の特定の害虫駆除の殺虫剤を使用した。

 

この殺虫剤、自分にはなくてはならないほど全幅の信頼ものでもう何年も使用している。
虫に耐性があると豪語しておきながら実は自分、ある虫が出たら雄叫びあげて逃げまどう自信があるぐらい無理なのがいまして。
ゴキブリ補食するから益虫とか言われてますけどね、はぁ?ですよ。
ゴキブリのがまだやれるわ!!となるぐらい自分には無理なそれを確実にやるための殺虫剤を今回、対ムカデ用として使用した。

というのも、よくよくその殺虫剤の注意文を読むと、ムカデもやれると書いてあった。
確かに…それ以外の頑丈そうなよくわからない節足系の虫も仕留められていたのを何度も確認した。
庭用なせいか効果が強い。


さらにその殺虫剤、効果の持続期間が素晴らしい…!!
瞬殺はできないけど、そのスプレーの跡を歩いただろうあの虫が確実に動かなくなっていた。スプレーの数日後にも関わらず!
1ヶ月の効果持続がうたい文句、すごいよ本当だよ。
効果ありすぎ、長続きしすぎ!もう手放せない!

効果は申し分ないその殺虫剤を、今回カラテアたちのムカデ駆除に使用すると決めた理由がもう一つ。
その殺虫剤の説明文に『垣根でも使用できる』
※ただし、元気のない植物には使用しないでください。
ということはある程度元気な観葉植物に、根本を避ければ使用できるのではないか、という結論に至った次第です。



庭用の殺虫剤だから自分の身の安全のために、ベランダにカラテア並べてやろうと思ったんですけどね…。
風呂場よりベランダ広いし近いし外だし、使用するにはある程度安全かな、と思ってたんですけど予定していた日の天気がよくなかった。
強風と気温差。
室内と室外の気温差が大きかった…。
これではうちの箱入りカラテアたちにはダメージを与えそうだ、とベランダでの殺虫剤使用を断念。

 

ということで前置きがずいぶん長くなりましたが、仕方なく風呂場でムカデ駆除作業することになりました。
しかも、風呂場が手狭なため貴重なゴールデンウィークを3日間費やし、完全なる自己責任のもと行われたムカデ駆除作業を記録!!

 

その様子がこちら↓
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うん、ホラーかな?
ムカデ駆除初日、さすがに不安でのぞいた風呂場。
電気つけずに見ると、なにかしらのホラー感がただよっていた。


風呂場の灯りをつけた様子がこちら↓
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駆除初日は大型種を中心に風呂場に詰め込んだ。
あー…記録しますか、全6種。
左下から、2021年のムカデ発生源となった①マコヤナ、左上が②アンジェラの葉先が枯れてるのはおそらく土にカビの影響。その右隣が絶好調がすぎる④エクアドリアナの下がようやく復活を遂げそうなお気に入りの⑤ファッシアータの左隣が⑥コンパクトスター。

 

駆除法について記録していなかった。
本来の殺虫剤の使用法とは異なるため、殺虫剤名は割愛。
同じように試される場合は充分に殺虫剤の安全性を考慮しつつ、かつ自分と同じようにムカデが鉢から湧いて、藁にもすがるような状況下の場合で自己責任のもとご参考ください。
結論は先に述べたとおり、この方法でムカデが駆除できたかは現時点では不明です。

 

 

まず下に新聞紙を敷き、軽く1回殺虫剤ワンプッシュ後、湯船に大型種のカラテアたちを敷き詰めます。
大型でなくともお好みのカラテアで大丈夫です。

並べ終わったら、根本や葉を避け土か鉢のふちに殺虫剤をシュッ、シュッとリズミカルにどんどんスプレー後、脱兎のごとくその場から離脱します。
風呂場の扉はしっかりと閉めます。
なんなら洗面所の扉も閉め、居間の戸も閉め、とにかく自分だけは安全な場所に逃げます。
ちなみに二重マスクしてやりました。

殺虫剤が充満しすぎないよう、自分が息をとめられるせいぜい20~30秒程度の短い時間で作業を終えています。
人体に直接スプレーしない限りそこまで危険な殺虫剤ではないだろうけど、できる限りの安全策はとった、つもりです。

 

 

通常であれば換気扇を回しますが、今回は殺虫剤使用のため換気扇ストップ。
夜行性のムカデにあわせて夕方~翌朝までのおよそ12時間、風呂場にカラテアたちを放置。
※風呂場は湿気がこもる(カラテアたちも呼吸する)ため、前日~数日前に水をやったカラテアを換気扇のない風呂場に一晩放置すると、もれなく土にカビがはえます。
土が乾いてるタイミングでやりました。

 

その後は、風呂場のカラテアたちを定位置に戻し、日中は常に部屋の窓を大きく開け換気。風呂場の換気も充分に行いました。
これを、貴重な連休の3日間やりました…!

 

 

2日目の夜、湯船に浸かるカラテアたちがこちら↓
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記録、します…か…。全18種!
では右上から、みんなお気に入り①ムサイカの下が②ビューティースター(仮C)の右にわずか一葉が写る③サンデリアーナの上に堂々とかぶってるのが④マジェスティカの左隣の赤い鉢が復活までまだ遠い⑤メダリオンの左が⑥ロージーに似たちょっと違和感ありのロージー(仮)、左下がごめん…新芽枯れたよ⑦ビューティースター(仮B)の上が不明種おそらく⑧ロウイサエ系統のカラテアで左上がお馴染みの⑨ランキフォリアに隠されている右隣が⑩マルチカラーの直下も不明種⑪フカタかな(名称調査中)の右下も不明種で⑫調子悪い名称調査中の右下、ロージー(仮)の右上が⑬アマグリスの上が⑭バンデルヘッケイの葉で隠されてほぼ見えないぐらい小さい株の⑮ホワイトフユージョンの右上がやはりカビの影響で葉先が枯れる⑯ロセオピクタの右隣⑰ベラでその直下に小さく⑱ビッタタがいます。
しれっと記録した不明種につきましては後日いつか記録…できるだろうか。

 

 

最終日3日目の夜、風呂に入らなければそろそろ自分もやばい。衛生的な理由で。
先にカラテアたちを湯船に浸けます↓
f:id:calathea:20210513214557j:plain記録…必要、か…?全18種…?
トリミングされてほぼ写っていない左下から白い鉢の①ブルーグラスの上が②ピンクスターの上が復活を遂げそうな③レアカラテアの…ここから入り乱れすぎじゃないか?右隣が④マウイクーン2代目の下がほとんど見えない⑤ゼブリナよりさらに見えない⑥トリカラーよりもっと見えない下の⑦ドッティの右隣が⑧ルフィバルバの上が欲しかったんだよ輸入も考えたよ⑨V2の上が⑩ピコの右横に圧縮された⑪ロウイサエミスト2代目の直下がもう見えないおそらくたぶん⑫エンペラーの下が⑬ビューティースター(仮A)の右隣が⑭マジックスターでその右がやっぱりほぼ見えない⑮ロージーの上が⑯ゴールデンスターであとは左上に⑰セトサと右上に⑱オッペンハイミアナが入り乱れているじゃないかな、たぶん。

 

3日目夜の湯船に浸かれなかった、洗い場に置かれたカラテアたち↓
f:id:calathea:20210513214609j:plain記録するよ…自分のために…。全9種!
左下が①ブルレーマルクシーの上が見切れている②フレディの右横が③ビューグの上が④シャインスターの横が模様の消えた幼葉一枚しか写っていない⑤フレームスターの直下が花を咲かせない⑥ビカジューの右上に今季絶好調な⑥ヴァルセヴィッチーの右上にこれも見切れた⑦アルゲンティア2代目の下の白い大きな鉢は成長が期待される⑧オルビフォリアの下が前出とは異なる⑨ゼブリナの左隣がほぼ見えないジャングルローズ!

以上のことから、ゴールデンウイークにソファにべったり張り付いてばかりではなく、真面目にムカデ駆除に取り組んだことがうかがえるのではないでしょうか。

風呂場に運んでほぼ放置のため、思った以上にソファの上で過ごせたので満足しかない。
それから、このムカデ駆除のために3日間風呂に入らなかったけど問題ない。
あとは思惑通りムカデが駆除されていることを願う!

 

 

 

ゴールデンウイーク後の休日に一斉メンテナンスを行いました。
ムカデ発見でメンテナンス放り投げてましたので、その続き。
間が十分にあいたので、水切れも多く葉の枯れたのもちらほら。
心配した殺虫剤のカラテアたちへの影響は、見事にアルゲンティアだけ食らってしまい、新芽が殺虫剤によるダメージを受けて枯れました…。
自分が殺虫剤から逃げることに意識が集中したようだ、ごめん…。
他のカラテアたちに殺虫剤の影響は見られなかった。

水切れのカラテアたちが多く、風呂場で水やり。
ハサミを持って、じっ…と水を吸ったあとの土をしばらく見つめる…。
通常の一斉メンテンンスにこれが加わり、丸一日メンテナンスしていた、わけでもなく途中ソファの上で1~2時間過ごしたせいで、夕方慌てて終わらせた。
ムカデ駆除直後のメンテナンスの水やりで、新たなムカデは出てこなかった。

ちなみにムカデの発生源扱いされたマコヤナはベランダで水やり。
厳しい目で土を凝視されてましたが、無事にムカデの姿は確認されませんでした。
その夜からマコヤナが休眠運動を再開していることに気づき、ムカデのせいで冷遇され水をやらなかったことに気づいて、申し訳なく思った…。
次回の水やりも全鉢が監視下に置かれる予定で、自分が安心できるまではそうする予定ですが、すぐに飽きると思われる。
なんかもう大丈夫じゃないかな、この殺虫剤すごい効果あるから、という謎の信頼感。
自分の最も苦手なあの虫に、絶大な効果を発揮するからだろう…!
庭用途の殺虫剤のため、このムカデ駆除は今回限りとしたい。

 

以上、真面目に記録したので自分も定位置(ソファ)に戻ります!!